峠に行くのはロードバイクに乗り始めてからの目標の1つだった。
乗り始めて2ヶ月、ようやく100km以上もなんとか走れるようになったので、そろそろ峠にもチャレンジしてみようと思い、昭文社の「山と高原地図22奥武蔵・秩父」というハンディ地図を買って眺めつつ、ネットなどで情報を集めて候補地を探す。
調べた中では「白石峠」という峠がルート的にわかりやすいので、ここに行ってみることにする。いろいろ調べると初心者にはかなり厳しい坂らしいが、どうせ行くなら有名どころにしてみたいというミーハー心理で決定。
行きは荒川サイクリングロードを上江橋まで走る。普段は橋の中央でヘアピンカーブの坂を降りて北に向かうが、そのまま橋を渡り16号を西に。川越に入ると同じ道を走っているのに15号に道路名が変わるが引き続き西へ。そのまま25kmほどで高麗川の立体交差を渡り、北へ転進して30号を走る。20kmほどで田中交差点で左折、道なりに進むと15分ほどで西平のセブンイレブンにつく(閉店してしまったので、現在は田中交差点の近くのファミマが白石までで最後のコンビニ)。ここで最後の補給をしたら、10分ほどで白石峠のスタート地点だ。
田中の交差点で曲がって、眼前にこれから上る山が大きく立ちはだかるのが見えた時のドキドキワクワク感は、ちょっと忘れがたいものがあった。まるで自分がツール・ド・フランスに出ていて、これから勝負のラルプデュエズにでも向かっているような高揚感と不安。妄想の世界にしばし浸るも、ここからは過酷な現実が待っていた。
白石峠に入る少し前から勾配が急になり、峠本体に上る前からすでに体力的にきつかった。
「白石峠」と大きな看板のある分岐で右折するといよいよ約6.4kmの峠スタート。・・・あとはひたすら耐えて耐えて上りきったという記憶しか残っていない。踏んでも進まないので、引き足を無理やり使って足のつけねから持ち上げるような感覚でペダルを回したりしながら上る。最初の2kmがつらいとのことだが、2km越えてもそんなに楽になるわけでなく、ずっときつかった。200m刻みで距離を教えてくれる親切な看板があるのだが、終盤は苦しんでがんばってもぜんぜん進んでないことを証明してくれるので、逆につらく感じた。タイム計測はしていなかったが、サイコン見たかぎりだいたい40分近くかかったはず。足はつかなかったし、インナーロー(34-25)も使わずに上れたのは良かった。

ただ苦しいばかりではなく、深い木立の中でふとまわりのシーンとした静けさに包まれる一瞬の感覚があり、何ともいえない静かな心持になった。「この空気感がすきで峠にのぼる人もいるんだろうな」と感じた。
山頂には東屋があり、休憩していると次々に自転車乗りがやってくる。トレックのアルミロードに乗ったピナレロジャージの高校生と少し話す。「乗り始めて2か月で白石峠ですか!」と驚かれた。川口かそこらから来ているらしく「車で近くまで来てスタートするのは邪道だ」としきりに力説していたのが面白かった。
帰路は定峰峠方面から降りて、小川町~東松山~吉見~荒川サイクリングロードで帰る。
定峰峠に向かって降りはじめるところで車のスピード防止の凸をかわそうとしてその横のコケで滑ってこける。傷はほとんどなかったが、腰が鈍くずっと痛む。峠の茶屋につくまでの区間は危ないのでスピードを出さない方がいいと思う。小川町までついたらあとは走ったことのある道なので、疲れた足を労わりながらだらだらと流して帰る。
<走行データ>
走行距離 177.26km
走行時間 07時間23分26秒
Ave 24.0km/h

コメント