平成ゴジラ復活祭「ゴジラVSキングギドラ」

SF

たしか朝日新聞で平成に撮られたゴジラ映画の特集上映について知り、以前の怪獣好きの趣味がむくむくと目を覚ましたので行ってみることにした。自分は特撮マニアでもなんでもなく、ゴジラシリーズは第1作と、金子修介の2001年版しか見ていないくせに、幼少の頃に買ってもらったケイブンシャの怪獣図鑑で旧ゴジラ・ガメラシリーズの怪獣の名前はほぼ全部そらんじているような文字知識だけの怪獣ファンである。あとはSF界隈で評判が高く、星雲賞も取っていた金子ガメラ3部作をSFファンの基礎教養として観ている程度。

そんなわけで何の事前知識もなく観てみた平成ゴジラシリーズ2作目「ゴジラvsキングギドラ」だが、ストーリーや役者の演出のでたらめさ、メカキングギドラの造形の格好悪さなどは気になったものの、特撮映画の独特の魅力、映像的快感を多々味わうことができた。

網走の平野に上陸したゴジラを引いたポジションからうつし、スクリーンの画面いっぱいに大きく撮った地平線の向こうからキングギドラが飛来してくるシーンのワクワク感!えもいわれぬ至福の時間だった。そこから始まるビーム・格闘戦がまた素晴らしい。キングギドラの顔の造形が実に格好よく、どう考えても不自然なあのデザインなのに魅力的、かつ強そうに動きが演出されているのに感動を覚えた。ゴジラは今までの自分のイメージからすれば少し胸板がマッチョすぎるように感じたが、見慣れるうちに非常に男性的なゴジラの一面が強調されていて、これはこれでありな気はしてきた。

タイムトラベルを扱っているものの、じつにてきとうなプロットや、未来人の超能力の演出、台詞の適当さにメッセージの浅薄さなどはいかにも残念ではあるが、邦画のこういった観客を舐めた作りに関しては諦めがついており、積極的にいいとこ探しをしながら観たので十分に楽しむことができた。
EDで伊福部昭のゴジラのテーマがフルで鳴らされるだけでもう満足してしまう。
忙しいのでどれだけ観れるかわからないが、できるだけ他の作品も観に通いたい。一番評価が高いらしい初回のVSビオランテを見逃してしまったのが残念だ。

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