家で読書

SF

今日明日は風が鬼のように強いので、走るのは危険と判断。家で読書しながら、だらだらと過ごす。
「SFマガジン」2010年03月号読了。

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「アードマン連結体」 ナンシー・クレス
人類の意識が統合されて一つになるというテーマはそんなに魅力を感じないが、これだけたくさん書かれるからには何かあるのだろう。登場人物の描きこみの丁寧さでそこそこ読ませる。
「マン・イン・ザ・ミラー」 ジェフリー・A・ランディス
科学的な厳密性とユーモアの同居する佳品。クラークの短編のような味が懐かしい。好き。
「零號琴 第2回」 飛 浩隆
前回ほどの興奮はないものの、高いレベルで安定した面白さ。鮮烈なビジュアルを次々と繰り出し飽きさせない。
「シャヘラザード 天獄と地国との狭間 第8話」 小林泰三
シリーズものだが今回が初読。いろいろダサくてけっこう引きながら読んだが、意図的にやってそうな気も。
「世界最終戦論」 樺山三英
読んでいて疲れた。特に新奇なビジョンを開陳するわけでもないしSFマガジン向きじゃない気が。

「オールタイム・SF映画ベスト50座談会 」
今回は柳下氏が自論を展開して波風を立てる役。しかしいつもより大人しめだった。
SF映画はSF性に厳密にこだわっていてはどんどん作品が少なくなってしまうが、その基準をどう設定するか、ファンタジー、ホラーをどの程度取り込み、その理由付けをどうするかが議論のポイントだと思う。要するに定義論争をもっとやって荒れると面白かった。
ホラー寄りの自分的には鷲巣氏のベストが一番自分に近い感じ。

「26モンキーズ、そして時の裂け目」 キジ・ジョンスン
ラストが感動的ないい話。
「光線銃――ある愛の物語」 ジェイムズ・アラン・ガードナー
青背の「プラネットハザード」「ファイナルジェンダー」の2作は軽くて読みやすいながらも真面目に設定を造り込んでいて好印象だった。光線銃を手にした主人公の身に何も外的な事件(異星人の攻撃だとか政府組織の追跡だとか)が降りかかってこないのが面白いところ。それでいながら不足感を感じさせない書きっぷりはなかなかのもの。わりと同時代的な感覚の作家だと気づいた。実はけっこう恥ずかしい話かもしれないが、淡々と瑞々しく書かれているのであまりそう感じさせない。この号では一番のお気に入り。

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「私の男」桜庭一樹 読了
「赤朽葉家の伝説」とは毛色を変えて暗く粘性のある話。筆力は十分発揮されているが、ほら話系統の、エンタメに徹している作風の方が好き。

「物語消滅論」大塚英志 読了

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