ラグビーのウェールズ代表にはまった

2006年からサイクルロードレース観戦のためJスポーツに加入している。
先日たまたま同チャンネルでやっていたラグビーのシックスネーションズカップ、ウェールズVSスコットランドを観てからウェールズ代表に夢中だ。
この試合はウェールズは14対24から残り5分で同点においつき、最後のワンプレーでチームの看板シェーン・ウィリアムスがトライを決めて大逆転勝利。劇的な一戦で、観ていてものすごい引き込まれた。その後のシックスネーションズの試合もほぼ全チーム見たが、これほど面白い試合、チームは他に無かった。

まずホームスタジアムであるカーディフのミレニアムスタジアムの雰囲気が素晴らしい。
選手入場の際、四方八方から炎が上がる演出とか、この時代にチーム愛称がレッドドラゴンズとかダサさ寸前のところでかっこいい。赤のユニフォーム(これがまた鮮烈ないい色をしている)にチームの旗やシンボルなども伝統を強く感じさせて実にかっこいい。

ウェールズは70年代は勝利を欲しいままにしていたが、南半球やヨーロッパの他国の台頭で低迷し、今は古豪の座に甘んじているようだ。しかしスタジアムの風景を見れば、老若男女この国の人々がどれだけ彼らのチームを愛しているか、誇りにしているかが伝わってくる。イングランドでは中流層のスポーツのラグビーだけど、ウェールズでは1番人気のスポーツはラグビーで、今でもサッカーの人気を上回るらしい。

代表の個々の面々も魅力たっぷりだ。スティーブン・ジョーンズの前への推進力、冷静沈着な色男リーバーンの正確なキック。しかしなんといってもシェーン・ウィリアムスである。
173cmとラグビープレイヤーではめったにない小柄な体で、大男どもをひらりひらりとかわして、矢のようなパスを出し、あるいは自分で突っ切りトライまで持ち込む。まさにスター。
浦和レッズファン以外は納得してもらえないかもしれないが、彼を見て思い出したのは好調時の田中達也選手。他選手より一段階上のスピードでゴールへ向かう姿勢、危険なところを嗅ぎ付ける嗅覚に、回りをうまく使う知性、個人で打開する華のあるプレー。ああ、あの怪我がなければ・・・。

話を戻す。ウェールズのラグビーの何に惹かれるかといえば、華麗すぎないところ。
狭いサイドを繰り返し突進し、決して大きくはない体格で執拗にこじあけていく様に心打たれる。
トライの多くは人をかけた突破を重ねることで、生み出されたスペースを使ってパスをつないで取ることが多いので、「積み重ねた上でのトライ」感が強いのがいい。
迫力があり美しい攻撃に対して、ラインナウト成功率の低さなどセットプレイの明らかな弱さや、対人守備に粘りが足りなかったりという弱点があるのも、かえって応援したい気持ちにさせる。

ラグビーはこれまではたまに国内の大学ラグビー(ひいきは慶應)や全日本選手権、トップリーグ(サントリー以外を応援、清宮監督が好きではないから)をたまに見ていた程度だが、ヨーロッパのラグビーがこんなに面白いものだとは思わなかった。
理由の一つは専門チャンネルならではの実況・解説だ。どうしても地上波だと初見の人にわかるように使う用語などもやさしいものに制限される。有料放送のため観たい人だけが観るので専用語がばんばん出てくるが、多少わからない言葉やシチュエーションがあっても逆に知識欲をそそられる。メンバー紹介のポジションの見方も初めは良く分からなかったが、理解しようと思いながら真剣に見ているとだんだんわかるようになって来る。

最近レッズの煮え切らないぐだぐだな試合が多いため、他のJリーグの試合や海外サッカーなどサッカー全般の観戦意欲が減退している。そんなタイミングでたまたま見たシックスネーションズの面白さで、ラグビーに新鮮な魅力を感じた。知的な緻密さとともに何か原初的な興奮に訴えるものがあるのだ。
ボールを抱えてプレイヤーが密集の中に突っ込んでいくたびに、観ている自分も前のめりにぐっと力が入ってしまう。選手のプレーに対する感情移入度が高くなってしまうのがラグビーの特色だと思うのだが、どうだろうか。

将来的には日本でワールドカップもあるし、ウェールズ代表を中心にしばらく追っかけてみて、より深いところで楽しめるようになりたい。

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