頂上から少し下ったところにある、渋峠ホテルに立ち寄る。
密かに楽しみにしていた、ホテルの看板犬のゴールデンレトリバー、インディ君(2世)が目当て。ホテル内にいると思っていたが、玄関前に繋がれていたので立ち止まってしばらくなでなで。

遊びたい盛りの2才なので、デジカメを咥えて持っていかれそうになった。ちょっと太めだったのは観光客がおやつをあげすぎるからか。
しかし夏をこんな涼しいところで過ごせるとは幸せ者だ。うちで昔飼っていたゴールデンは、夏の散歩の時はゼーゼーハーハー、15分くらい歩くと「もう歩けない」とへたり込むのでなだめて歩かせるのが大変だった。
10分ほどインディ君と遊んでから渋峠を下る。
ウインドブレーカーを着込み一気に13kmほどのダウンヒル。長野方面は交通量が少なく、快適な下りで気持ちいい。途中で遅い車に追いついてしまい、以降はやむなくゆっくり下る。
下りきった辺りで県道471号に入るとちょっと上り、2つトンネルを通過。3つ目のトンネルは通行止め解除されていたが、キューシート通りに迂回路を走る。
宿泊施設が立ち並ぶ地帯を過ぎると、奥志賀の下り。

だんだん人気がなくなって鬱蒼とした林の中、細い道の下りが続く。去年のスーパーアタックはここを夜下ったらしいが、おっかなかっただろうなぁ。明るいうちに通っていても、あまりに下りが続くのでミスコースしてないか疑心暗鬼になりかけた。かなりの山奥なのに、車の路駐や釣り人が目に付く。秘境の釣り場として有名なのだろうか。熊が出そうなので、自分ならこんなところでの釣りはちと怖い。
ホームページでミスコースを注意されていたので、心配していた県道502号への左折も無事クリアし、野沢温泉方面に入ると、カヤノ平まではずっと上り。

さほどきつくはないが、ずっと人気が無い道を上り続けるので人恋しい。草津を最後に、ずっとランドナーの影すら見ていない…。そういえば渋峠で地元の自転車乗りと1台も会わなかったのは意外だった。白根山の休憩所に1台止っていたくらい?
14:10頃に、PC2カヤノ平キャンプ場に到着。

なんと2番目。順位やタイムを争っているわけではないとは理解しているが、ほぼずっと一人で走ってこんな早くに来れたのは初めてなので、ちょっと嬉しい。とはいってもトップは1時間前に出てるんだけどね…。後ろからは6時スタートの超人たちが迫っているだろうし…。

コーラとおまんじゅうを頂く。ごちそうさまでした。これから菅平の間にも、4~5kmほどの上りがあると教えてもらう。携行していた赤飯おにぎりやウィダーインゼリーなどを食べて10分くらい休んでから出発。
カヤノ平の13kmほどの下り。4箇所くらいグレーチングの隙間の大きい所があった。たしかにこれは危ない。ここも無理の無いカーブで楽しい下りだったけれど、頻繁にあるグレーチングが段差になっていてけっこう衝撃があるので、あまり飛ばせない。
下り始めてしばらくすると、左脇の茂みから道路を横断しようとして体半分ほど出たカモシカに遭遇。こっちを視認して、バッときびすを返してまた茂みに戻ってしまったので、これも写真を撮れず。渋峠で遭遇した時は「うおー、俺って凄いラッキー!?」と興奮したが、続けざまに見てしまうと「わりとありふれているのかも…」とちょっとありがたみが薄れる。
ネットで後で調べると、ニホンカモシカは特別天然記念物に指定された昭和30年くらいには3,000頭まで激減し、絶滅の危機にあったが、禁猟対象にされてからは天敵もいないので数が増えて、今では10万匹ほど生息しているらしい。まぁ秩父にもいるくらいだから、めちゃくちゃレアというわけではないみたい。
カヤノ平を下り終えて、少し上りが始まったあたりで前輪がパンク。
尖った5mほどの小石がサイドにささっていた。どうもパンクづいているなぁ、いやしかし明るいうちなのでまだラッキーだったと自分を慰めつつ、路肩にてパッチで修理。予備チューブはあるが、暗いときにパンクしたら使おうと温存。修理中にTREKでシートポストダブルボトルの方が通過。たまにブルベでお会いするので少し見覚えがある方。「大丈夫ですかー」と声をかけられ「大丈夫ですー」。久しぶりに他の参加者に会った。
入れやすいと定評のある携帯ポンプ、トピークのロードモーフGを使っているが、大汗をかきつつ空気を7気圧入れるのは、5km走るのと同じくらいの疲労感。テンションもダダ下がりで再スタート。
234.5km、虫送北の交差点で6時スタートと思われるオダックス埼玉ジャージの方にパスされる。前回のブルベでは早くも二度上峠でパスしていった方。もはや驚かない。
PC3直前の坂に入ると雨が振り出す。かなり激しくなってきたので、止って上だけ雨具を着た。
その後すぐにPC3に到着。16:30くらい。

パンク時に通ったTREKの方が先着していたので少し話しつつ、やきうどん、果物ゼリーなどで補給。
雨がこれから激しくなるだろうと、上下シューズと雨装備をフルに装備して、菅平への上り開始。しかし上り始めるとすぐ止んでしまったので、せっかく着た上下の雨具は脱ぎ、シューズレインカバーだけ残して上り再開。


そこそこの手ごわさがある上りだが、アタック長野の時のアレに比べればまだぜんぜん人道的だ。
前回の菅平の上り返しは虐待で訴えられるレベル。
17:55に頂上に到着。ここまではまだ元気だった。

菅平から横沢まで下り、横沢から鞍掛では、細かいアップダウンが連続する道。微妙に雨具をつけるか悩む程度の雨が降り続いていたが、ついにザーザー振りになり、諦めて上下のゴア雨具を着込む。
再スタートしようとしたところ、往路でよく会ったリクイガスジャージの方がすごいスピードで抜いていく。ちょっと追いかけてみたが、全然追いつかないのでマイペースで進む。
浅間サンライン入口からR18に入ると上り基調がずっと続く。このへんで調子が落ちて、スピードが上がらなくなってきた。ちょうど日が暮れたので路肩に止まり尾灯を点灯、ヘッドライトを装着していると、横を2時間後スタートのKさんのデローザが抜いていく。もう後姿の元気の良さが全然違う。雨具無しで走ってるし。

緩く長い直線の上りが延々と続くが、右にアタック小諸のPCだったコンビニが見える。ここからはビーフライン風のアップダウン3連発があったはず。頑張って下りダッシュで勢いをつけて上るが、ヘロヘロで最後まで上りきれない。
R18は真っ暗で雨が激しく叩きつける上に、車道が狭いので水しぶきを上げてすぐ近くを車が通る。対向車のライトに幻惑されてとても走りにくい。雨に打たれるまま走っていると、何か精神的にダウナーな、暗鬱な気分に陥る感じ。かなり滅入りながら、それでも走らなければならないので走る。
そうか「ロングライドに出かけよう」で紹介されていた先達の言葉、「落ち武者のような気分で走る」っていうのはこういう状態なのかな、とか一人納得しながら、ただ惰性で走り続ける。
300kmくらいの所にコンビニ風個人商店があったので補給。店長に「どこから来たの、どこ行くの」のお定まりの質問をされるが、「えーと埼玉から二度上峠、草津を通って渋峠上って、…その後どこ行ったかな?」どこを通ってきたか説明しようとするも、疲労のあまりなかなか思い出せないような状態。それでもゼリーやパンを食べると少し元気が戻る。
碓氷バイパスの入山峠は、短い上りなのでほとんど苦労せずに上れたが、問題は下り。
このあたりが最も雨が激しく、下りで顔に当たる雨が痛くてしょうがない。「もうイヤだ、しばらくブルベなんか出ないぞ!」と固く心に誓いながら、呪詛を唱えつつ延々と続く苦行の下りに耐える。下りが一段落すると、雨が少し弱まり、ようやく人心地つく。
県道217号に入るあたりでミスコース、3kmほど無駄走りして復帰。続いて254号に入るところで別の254号に入ってしまい、またミスコース。ミスコースすると精神的に堪える。
PC4のファミリーマートには22:55頃に到着。

パンク時とPC3でお会いしたTREKの方がちょうど出て行くところ。思っていたほど遅れてはいないのかな。
おにぎり&チキンを補給。雨で涼しいおかげか、今日は重いもの、しょっぱいものでも平気で食べられる。
ここで千葉600kmで一緒になったYさんが到着。落車したとのことで、擦り傷が痛々しい。すごい強い方なのに、なぜ抜かれなかったのだろうと思ったが、4時組の最後の方にスタートして渋峠でのんびりカレーを食べたりしていたらしい。食べ終わって一緒にスタート。
自分より速いペースで走る方なので「30km/hくらいでまったり行くので、気にしないで好きなペースで行ってください」と声をかけ先に行ってもらおうとしたが、待ちながら走っていただいているみたいので、やはりついて行くことにした。
残り50kmで平坦なので楽かと思いきや、意外と長い。
ずっとひいてもらいつつ、たまに並走して話したりしながら走る。30km/hちょっとくらいのペースだったが、それでもちょっときつく感じる。前半オーバーペースで走って、足が完全に売り切れてしまっていた。
県道30号に入り残り10kmほどで、すごいスピードで一人のブルベ参加者にパスされる。後姿がデローザKさんに見えるが、はるか昔に抜かれたのにおかしいな、と思ったが別人だった模様。Yさんはそっちに合流(あまり余裕がないので切れたら置いてって下さいと伝えてあった)。
以降は一人でマイペースでゆっくり走ってゴールへ向かう。
越生に入ると車道に面してフェイトの痛車が堂々と置いてあるのを発見。吹っ切れてるなぁと感心。小学生とかにいたずらされないのか心配だ。そういえばアタック長野でここを通った時も見たけどすっかり忘れていた。
フィニッシュは01時23分だったと思うけど、記憶間違いかもしれない。あまり自信が無い。4時スタートだから1時台だと20何時間だ…?疲れて引き算ができない…といった状態だったので。追記:01時40分台フィニッシュだった。
すでに5人くらいゴールしていた模様。そのうち2人は確実に2時間後スタート。
着替えを済ませ、ポテトチップスとコーラを頂きつつ、簡単に挨拶だけ済ませて早々に退散。
眠気がまだそれほどでもない、運転が可能なうちに帰ることにした。
<反省点>
・長時間の雨ブルベは実は初めてだけど、夜の雨の中を走り続けるのは予想以上にきつかった。
・手袋に防水対策をしていなかったので、手のひらの皮がふやけてズル剥けになってしまった。もっと乗り続けたらめちゃくちゃ痛くなったことだろう。手の防水も考えないと。
・透明レンズのアイウェアをつけて走ったが、雨の夜は対向車のライトがレンズの雨粒に反射してまったく見えなくなる。今回は外して走ったが、反射しない・雨粒をはじくような対策はできないか。
・ペース配分。いつも後半ばててしまう。
・平坦での巡航速度のUP。←体重の無い自分には永遠の課題。
・補給は今回はほぼ問題なし。一回も空腹に陥らずに走りきれた。
最後に、素晴らしいコースを走らせていただき、スタッフの皆さまに感謝します。今まで出たブルベのコースでも、特に面白く、走りやすい最高のコースでした。
<走行データ>
走行距離 409.92km
(↑ミスコースでサイコン外して調整したので、本当はプラス10kmくらい)
走行時間 17時間48分45秒
平均心拍数 135bpm
最大心拍数 173bpm
Ave 23.0km/h
Max 64.5km/h
平均ケイデンス 62/m
COMMENT:
AUTHOR: ヤマ
DATE: 08/04/2010 18:24:15
どーもどーも。山本です!ブログ発見しましたよ!
楽しく読ませて頂きました!強打した腰の打撲もようやく消えました。今週はAttack299でサポートカーやってから、808宇都宮200に参ります。一緒ではないかな?またお会いしたらよろしくお願いしますね!
AUTHOR: ブログ主
DATE: 08/06/2010 20:48:55
ヤマさん
お久しぶりです。発見されましたね。
会社にも親しい友人にもショップの人にも誰にも告げずこっそり細々とやってます。
後で読んで、一人で思い出して楽しむために書いてるので、無駄に長文ばかりですが、楽しんでいただければ嬉しいです。
自分はレース関係の予定はなし、ブルベはBRM1002アタック日本海600にエントリー予定です。またご一緒することがありましたら、こちらこそよろしくお願いいたします。

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