ちょっと遅くなったが、10月に読んだ本のメモ
「ネル」 遠藤徹 早川書房
「カイエ・ソバージュⅡ 熊から王へ」 中沢新一 講談社選書メチエ
「優しい侵略者」キース・ローマー 風見潤 ハヤカワ文庫
「男たちは北へ」 風間一輝 ハヤカワ文庫
「去年はいい年になるだろう」 山本弘 PHP研究所
「相克の森」 熊谷達也 集英社文庫
「十兵衛両断」 荒山徹 新潮文庫
先月はあまり読めなかった。
読んだ中では、風間一輝の「男たちは北へ」がずば抜けた傑作。
別エントリで感想を書いた。
「ネル」は児童向けファンタジーの体裁で書かれ、物語の中に複数の物語が次々とあらわれる入れ子構造。大きく3部で構成されていて、第1部は丁寧な世界構築で読ませる。第2部の途中から挿入される作中話の数の過剰さに、読んでてだんだん面倒になってくる。以降は貯まったアニメ録画を2倍速で観るように、字面を流し読む感じで読んだ。着地がありきたりで、あまり印象に残らず。
中沢新一の「カイエ・ソバージュⅡ 熊から王へ」はマイブーム継続中のクマ本。自然と人間との関係性の変遷を、社会学・神話学の観点から辿る内容。講義形式で理解しやすく、面白かった。折口の言葉を引いて「文化というものの本質はポエジー(詩)である」との記述が印象に残った。
山本弘「去年はいい年になるだろう」は未来からやってきたアンドロイドによる、善意の過去改変をテーマにしたSF。作者の実生活に由来するぶっちゃけた小ネタが楽しい。過去の自分への警告「掲示板を運営するな、後悔するぞ」とか、書き進めている自信作が星雲賞を取れなかったと知り、本気で落ち込むとか。
アイデアや展開が藤子不二雄のSFマンガの直系のような感じ。
キース・ローマーの「優しい侵略者」は買ったまま積読になっているSF本の消化作業。
圧倒的な力を持った善意の征服者という、「去年はいい年になるだろう」と共通テーマだが、こちらは「火星人ゴーホーム」に似たスラップスティックコメディ。
現在読んでいるのは
「エンドレス・ガーデン」 片理誠 早川Jコレクション
「ここがウィネトカならきみはジュディ」大森望/編 ハヤカワSF文庫
「SFマガジン」2010年10月号
こないだ追いついたのに、またバックナンバーが溜まってしまった…。
<視聴中の今期アニメ>
秋アニは全体的にちょっと小粒感が。
「侵略!イカ娘」、「それでも町は回っている」くらいしか放送を楽しみにしている作品が無い。
しかし両方とも原作ファンなのですべて読了済みなのが残念。
純然たる初見としては「パンティ&ストッキング」と「海月姫」が好き。
「パン&スト」は何をやっても許される感じでズルい。アクションシーンは文句無く素晴らしい。
「海月姫」は空気感がいい。エンディングテーマも好き。
再放送だが「君に届け」は初見。毎回恥ずかしい青春描写に赤面しつつ、画面を直視できず身悶えしつつ視聴している。女友達二人と、主人公のライバルの声がすばらしい。
「STAR DRIVER」演出もシナリオも独特。後半に怒涛の超絶SF展開があるような気がして切れない。「ドラゴノーツ」よりは面白い。
「ぬらりひょんの孫」、つまらないが見ているうちに、雪女と陰陽娘の二人に愛着が出てきて切れなくなった。しかし本当にぜんぜんおもしろくない。ジャンプ原作、最近は微妙なアニメ化が多い。ネウロとか。
「とある魔術の禁書目録2」、なんか毎回観ていて不愉快になる。何のためにみているかわからん。あれだけの素晴らしいキャラデザなのに、もったいないおばけが出るぞ。
「刀語」、「化物語」はあんなに面白かったんだが。「化」では大丈夫だった言葉遊びの台詞回しがなぜかイライラする。全体的になんか投げやり感が。費やした時間の元をとるために視聴を続ける感じ。姉の退場が早すぎた感がある。
他にチェックしているのは「そらのおとしものf」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「真・ゲッターロボ」くらい。
有名どころで観ていないのは、原作があまり好きじゃない「バクマン」と「ジャイアントキリング」。「神のみぞ知るセカイ」は原作は好きだが、バッティングで断念。
秋はあまり目立った作品がないから、個人的通年ベストは「四畳半神話大系」かな。
旧作再放送も入れるなら「ゼーガペイン」との2強。

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