10月はこんな本を読んだ。

10月29日「これはペンです」 円城塔 新潮社
10月24日「SFマガジン2011年09月号」SFスタンダード100ガイドPART1、サミュエル・R・ディレイニー再入門
10月14日「伊藤計劃記録:第弐位相」 早川書房
10月10日「担当記者が語るACLの勝因と敗因と、ここだけの話」 出版芸術社
10月4日「21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作選 時間はだれも待ってくれない」 高野史緒/編 創元社

もうちょっとは読んでるはずだけど、記録忘れも多少はあるかと。

イーガンの新刊もジーン・ウルフの短編集もNOVAの新刊2冊も買っているけど、なかなか読むヒマがない。積ん読だけで、50冊以上たまってしまっている。オクで買ったローダンも入れるとさらに300冊増える…。

今月読んだ中では「これはペンです」と「東欧SF・ファンタスチカ傑作選」は、年間ベスト10に入るくらいのお気に入り。
「これはペンです」、ユーモラスな記述に騙されそうになるが、けっこう挑発的な内容。もっと深刻ぶったスタイルで書けば、賞も取れそうな気がする。面白いし、刺激的なテーマなのだが、問題意識の部分で、はたしてそれはそんなに重要なことなのか?という説得力というか押しが弱いような。あまり褒めていない感じになってしまったが、既作では「SRE」の次に好き。併録の「良い夜を待ちながら」はちょっと難しくてよくわからんかった。
「時間はだれも待ってくれない」は、やはり「時かけ」を思い起こさせる表題作が秀逸。いや、ぜんぜん内容は違うんだが。最初の「新教皇万歳!」とラスト「列車」も好き。「新教皇~」は宇宙進出した人類が新教皇を選ぶ銀河規模のコンクラーベを取り上げた、レムやチャペックの作品といわれても納得できる作比品。思考実験的な作風が濃く、本書では一番SFらしさを感じた。
「列車」は、実業家が電車に乗っていて、ぐうぜん神と乗り合わせ、何でも一つだけ質問に答えようと言われ、選んだのは…というショートストーリー。早川の「奇妙な味の小説」シリーズに入っていそうな話だが、なんというかどこかやはり独特の雰囲気がある。英米っぽくなさというか。

「SFマガジン2011年9月号」スタンダード100に上げられた作品で未読は13作。
タイトルだけ挙げると「渚にて」「結晶世界」「戦士志願」「リプレイ」「クラッシュ」「レッドマーズ」「遠き神々の炎」「深海のYrr」「時間封鎖」「異星人の郷」「ファージング」「時の地図」「ベガーズインスペイン」。創元の、特に近刊があまり追えてない傾向。
ディレイニー特集掲載「時は準宝石の螺旋のように」。サンリオで既読だったはずだが、ほとんど覚えていなかった。ディレイニーはSF界のジミヘンというのが持論。文章的には、目を眩ませる才覚の火花が各所で飛び散りまくるが、生来的に発想の根幹が違うような異質感がある。妙に濃い陶酔感。

今読んでいる「百年の孤独」には意外とてこずっている。読み飛ばしにくくて時間がかかるので他の本に浮気しつつ少しづつ読み進めている。面白いエピソードの時は一気に読み進められるんだけど、疲れているときに読んだりすると、あまり文章が流れていかない。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CLOSE