11月04日「風が強く吹いている」 三浦しおん 新潮社
11月09日「百年の孤独」 ガルシア・マルケス 新潮社
11月14日「高慢と偏見(上)」 ジェーン・オースティン ちくま文庫 中野康司
11月16日「高慢と偏見(下)」 ジェーン・オースティン ちくま文庫 中野康司
11月17日「自転車人 第25号 峠の向こうへ」雑誌 山と渓谷社
11月18日「山背の里から 杜の都でひとりごと」 熊谷達也 小学館クリエイティブ
11月25日「モデルグラフィックス 2012年01月号 宇宙へGO!!」 雑誌 大日本絵画
〃 「神の左手」 ポール・ホフマン 金原瑞人 講談社
11月27日「SFマガジン2011年10月号」 SFスタンダード100ガイドPART2
11月30日「SFマガジン2011年11月号」 日本SF第一世代
〃 「よつばと 10巻」 あずまきよひこ 電撃コミックス
「風が強く吹いている」
箱根駅伝がテーマの小説。これは面白かったなぁ。漫画やラノベ的な軽さなんだけれども、アマチュアスポーツの精神についての勘所をしっかりと外していない。スポーツもののフィクションでは傑作の部類に入ると思う。
「百年の孤独」
読了までずいぶんかかってしまった。数知れぬ後発の模倣作やオマージュ作品を先に読んでいても、原典ならではの存在感はさすが。この無数のエピソードに、地についた強度をあたえているものは何なんだろう。うろんさ、いかがわしさと、その背後にある真実性の絶妙のバランス感覚が見事。
弾丸が貫通するエピソードが好き。そして何といってもラストが圧倒的。
えっそうなるの!?と読了後は、ちょっと茫然とした。
「高慢と偏見」
才女らしく技巧も確かにあるが、小説全体に素直さというか品の良さが感じられ、好感を持った。ちくま版の訳は賛否がわかれるらしいが、爽やかさが良い。
今月は当たりが多かったが、中でも一番の大当たりはホフマンの「神の左手」。
めちゃくちゃ面白かった。でも訳者後書きの「トールキンとマーヴィン・ピークを足して2で割ったような」(うろ覚えなので大意)は褒めすぎな気はする。スティアパイクを少し思わせる主人公からピークはわかるが、トールキンらしさはあまり無い気が。むしろマーティンやキングあたりの影響を強く感じる。
キャラクターと設定と展開が実に魅力的ですばらしかった。陰鬱で秘教的な雰囲気も好み。
作戦会議や、戦略の説明シーンが大好物だが、自分好みのそういったシーンがよく書けているのもいい。あとは過酷な修行シーンとそこで天賦の才能を見せる若者とか、いちいちツボのシーンがたくさん。
欲をいえば合戦シーンは少し盛り上がりに欠け、物足りなかった。
続刊の刊行が楽しみだが、もうあまり切り札が残っておらず、今後の展開は少しトーンダウンしそうな気もする。

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