1月に読んだ本。
01月03日「ジェノサイドの丘(上)」 フィリップ・ゴーレイヴィッチ 柳下毅一郎 WAVE出版
01月04日「ジェノサイドの丘(下)」 フィリップ・ゴーレイヴィッチ 柳下毅一郎 WAVE出版
01月09日「妖精作戦」 笹本祐一 創元SF文庫
〃 「努力しないで作家になる方法」 鯨統一朗 光文社
〃 「アンランダン(上)」 チャイナ・ミエヴィル 内田昌之 河出書房新社
01月11日「21世紀SF1000」 大森望 ハヤカワ文庫JA
01月14日「歌の翼に」 トマス・M・ディッシュ 友枝康子 国書刊行会
01月23日「新世界より」 貴志祐介 講談社ノベルス版
01月28日「道化師の蝶」 円城塔 講談社
01月29日「サトリ(上)」 ドン・ウィンズロウ 黒原敏行 早川書房
〃 「殺人者の空 山野浩一傑作選2」 山野浩一 創元推理文庫
01月30日「サトリ(下)」 ドン・ウィンズロウ 黒原敏行 早川書房
「ジェノサイドの丘」古本屋で目に付いたので購入。訳が柳下だったので(映画方面はともかく活字に関してはわりと信頼してる)。読んでいて不思議に既視感があったが、読了して、はたと気付いた。伊藤計劃の「虐殺器官」の世界の空気感に非常に似ているのだ。平静で突き放したような視線、論理的で明晰な文章と、そこに生じる寒々しいまでの虚無感。乾いたユーモアなど。
「努力しないで~」SF作家修行時代のエピソードが面白いとどこかで読んだので、それ目当てで。北野勇作や森岡浩之が実名が登場したりしていて、作者の過去のぶっちゃけまくりがすごい。カードローン地獄にはまるあたりが実にリアルで素晴らしかった。鯨はサッカーを取り上げた「ハッとしてトリック」だけ読んでぜんぜん面白くなかったので以来読んでいないが、「邪馬台国~」だけは読んでみようかな。
「歌の翼に」普通の成長小説としても、すごく良くできている。刑務所時代、ヒロインとの出会いからお屋敷に招待されるあたりが好き。後半はそれほど好きではないが、最後までだれることなく綺麗に物語が閉じるのがいい。傑作ではなくても名作と呼ぶにはふさわしい。こんなのばかりなら、サンリオまじめに集めようかな…。
「新世界より」すごく面白かった。サービス満点のエンターテインメント。今月読んだ中では1番。海外SFをメインに読んできたが、円城、伊藤計劃、冲方に津原に飛と、最近の国産SFのレベルの高さは凄まじいと思う。
ライオンくらいの大きさで、暗殺に使われる改造動物の「不浄猫」がお気に入り。脳内イメージはなぜか8頭身の有名AAになってしまった。
「道化師の蝶」発売日に購入してはりきって読んだが、正直よくわからん部分があった。ナボコフ読まないとダメかな…。昔の、嬉々として馬鹿話ばかりしてたものと少し雰囲気が変わり、ところどころ哀訴的な情感を感じる。個人的にはあんまりセンチにならないでいて欲しい。併録の「松の枝の記」、序盤は大ウケした。円城節はこういうのが大好き。恐竜の骨格標本を玄関に飾るのは憧れだ。
「サトリ」。大学の頃読んだ「シブミ」より面白かったかも。エンタメに徹した、映画的な画作り。コブラの正体、気付かなくて自分の鈍さが嫌になった。
「殺人者の空」傑作選2冊を読んだが、山野浩一は自分のストライクゾーンからやや外れるみたい。それでも気に入ったのを挙げると、1巻の首の話は良かった。あとは鳥が横切る話もよかった。意地の悪い話の方が合うみたい。
今はピンチョンの「逆光(上)」に挑戦中。挫折すると思う。最後まで読める自信がない。あとはハセガワの飛燕製作のため「世界の傑作機17 飛燕」を読んで勉強中。光人社の戦記で飛燕を扱ったものも1冊くらい読んでから作りたい。

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