2月に読んだ本メモ

2月に読んだ本メモ

2月03日「天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープス(上)」 小川一水 ハヤカワ文庫JA
2月05日「ロングライダース2」 同人誌
 〃   「秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘」 松本良男 幾瀬勝彬 光人社NF文庫
2月10日「Boy’s Surface」 円城塔 ハヤカワ文庫JA(文庫版で再読)
 〃   「天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープス(下)」 小川一水 ハヤカワ文庫JA
2月11日「アンランダン(下)」 チャイナ・ミエヴィル 酒井昭伸 河出書房新社
 〃    「オイレンシュピーゲル壱」 冲方 丁  角川スニーカー文庫
 〃    「オイレンシュピーゲル弐」 冲方 丁  角川スニーカー文庫
 〃    「オイレンシュピーゲル参」 冲方 丁  角川スニーカー文庫
2月12日「オイレンシュピーゲル肆 」 冲方 丁  角川スニーカー文庫
2月14日「スプライトシュピーゲルⅠ」 冲方 丁  富士見ファンタジア文庫 
 〃    「スプライトシュピーゲルⅡ」 冲方 丁  富士見ファンタジア文庫
2月15日「スプライトシュピーゲルⅢ」 冲方 丁  富士見ファンタジア文庫
2月16日「スプライトシュピーゲルⅣ」 冲方 丁  富士見ファンタジア文庫
2月17日「テスタメントシュピーゲル1」 冲方 丁  富士見ファンタジア文庫
2月19日「満点バイク」 山田美緒 木楽舎
2月20日「SFが読みたい2012年版」 早川書房
 〃    「サイクルスポーツ2012年3月号」だけ購入、他自転車3誌は立ち読み
2月23日「NOVA3」大森望編 河出文庫
2月27日「NOVA5」大森望編 河出文庫

だいぶ経ってしまったが遡って更新。

2月は、冲方丁の「シュピーゲル」シリーズにはまった月。
本は地元の本屋で買うように心がけているが、続きが読みたくて我慢できず、在庫の無かった「スプライト」、「テスタメント」は自分では珍しくamazonで取り寄せて買ってしまった。
ラノベは守備範囲外なので、手すさび程度の軽い仕事だろうと思って読み始めたが、これがなかなかの重量級。このシリーズは、現実世界に足をしっかりと踏みとどめて、世界を自分の力で変えてみせよう、というような青臭い情熱がひしひしと伝わるのがいい。基本、中学・高校生向けのジャンルに対しても、手を抜かず全力で勝負していて素晴らしい。すごい生真面目な作家。
スプライト4巻の世界統一ゲームとか。いまどきこんな大それたものを書く人はいないよ。1冊1冊で評価するなら、オイレン弐の完成度はすごい。次点でオイレン肆。スプライトシリーズはキャラ立ちで少し見劣りがする印象。ちなみに陽炎押しです。

小川一水の「天冥の標」、SFマガジン1月号の特集にあわせて読み始めた。1巻に限れば、そこまで騒がれるほどの傑作とは思えず。面白いことは面白いけど、少しキャラの軽さが気になる。まぁ好みの問題だが。

「ロングライダース2」だんだん慣れてしまったからか、面白く感じる記事が少なかった。アラスカの記事は面白かった。毎号この人の文章は好き。アザミヨウコさんの漫画が楽しみなのだけれど、佐渡にすらついていなくて愕然。次はお願いします。

「秘めたる空戦」はハセガワ飛燕作成のためのモチベアップの一環で。面白かった。操縦や整備、改造の記述が具体的かつマニアックで新鮮。

「Boy’s Surface」は芥川賞受賞祝いで文庫にて再読。再読してもあまり意味が分からん。表題作はなんとなくわかった気がするが、残りが難しすぎる。

「アンランダン」かなりハイレベルなジュヴナイル。ガジェットやモンスターも魅力的だが、異世界から現実世界への帰還について、真剣に考察しているのがいい。

「NOVA3」は小川一水「ろーどそうるず」が出色。自転車乗りも必読の感動作。自転車乗りはバイク乗りを見下す傾向があると感じるが、バイク乗りでも、特に峠を含むツーリング派は、話をすると高い美意識を持ったロマンティストで、かつ大人な人が多かった印象。自転車乗りの悪いところは、選民意識が高いところだと思う。
長谷敏司は既読ではあまり好きではない作家だったが、「東山屋敷の人々」を読んで、ようやく長所がわかってきた。人間の情感的な反応を機械的な仕組みで捉え直して、その断層について鋭く切り込むのが持ち味。人間性を意図的に排除しようとするイーガンみたいな。本編はその持ち味が分かりやすくあらわれていた。
谷甲州の「メデューサ複合体」も佳作。この3作がこの巻のマイベスト3。瀬名の「希望」はいまいち性に合わず。力作・意欲作であるのは分かるが、魅力を感じる作品かはまた別だった。

「NOVA5」は宮内悠介「スペース金融道」以外はあまり面白く感じず。コメディタッチだが、ワンアイデアの馬鹿馬鹿しいだけの話ではなく、ダグラス・アダムス的香気すら漂わせる。拡張感覚を海をモチーフに魅力的に描いている上田早夕里「ナイトブルーの記憶」が次点。

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