ジェラール・プーレのコンサートatユリホール

音楽

昭和音楽大学のユリホールにジェラール・プーレの演奏会を聴きにいった。

新百合ケ丘の駅前にある像。怖い…・。

画像

【演目】
C.サン=サーンス「幻想曲 作品124」
M.ラヴェル「ツィガーヌ」
C.ドビュッシー「ヴァイオリンとピアノのソナタ」
-休憩-
バッハ「シャコンヌ」~無伴奏パルティータ第2番ニ短調より~
M.ラヴェル「ピアノ三重奏曲 イ短調」

自分的に目玉はサン=サーンス「ヴァイオリンとハープのための幻想曲」なのだが、一般的には作曲者から父ガストンが奏法を直伝されたドビュッシーのソナタがメインだろう。

サン=サーンスの「ヴァイオリンとハープのための幻想曲」は、VALOISのCDで愛聴していたので、実演を楽しみにしていた曲。さすがに録音に比べると流れの疾走感などが少し弱く感じるようなところもあったが、第三部のこの曲で一番かっこいい、ハープの通奏低音の上をヴァイオリンが縦横無尽に弾きまくるところではちゃんと盛り上がって満足。

2曲目のラヴェルのツィガーヌが今回の演奏会では一番良かった。
うなるG線、はじける左手ピチカート。これも憧れの曲だ。

前半最後のプログラムは、ドビュッシーのヴァイオリンソナタ。ドビュッシー最後の曲、辞世の句。
この曲は正直なところをぶっちゃけると、よくわからない。
数秒ごとに曲想が目まぐるしく移り変わり、一生懸命追っていくがたいへん。聴くだけでもすごく集中力を要求される曲。1楽章の中間部のように、静かなところにはっとするような美しさがある。

シャコンヌ。
ツィガーヌが思いのほか熱演だったので、師匠筋のシェリングのような峻厳な演奏を想像していたが。
出だしの重音からさらっと入り、わりとリラックスした肩ひじ張らない演奏。いままで聞いてきたシャコンヌとだいぶイメージが異なり、正直拍子抜けした感もあった。
アルバム「ピレネーの太陽」でピアノ奏者を務めた、深尾由美子さんがプーレについて書いている文章を読んだことがある。プーレ氏がコンクールの審査員を務めた際、日本人の奏者が、バリバリ強い音で完璧に課題曲を弾くが、それを聴いて「違う」と首をひねる、というような話。響きや音の細かいニュアンスが大事。神は細部に宿る。そんなことを思い起こしたりしながら聴いていた。

弾き姿が超リラックスモードなため、目をつぶって音だけに集中して聴いた。
出ている音だけに集中して聴くと、分散和音の聴かせ方など細かいところにすごく気を配りつつ、曲全体は大らかで、幸福感の横溢したその演奏の魅力がわかってきた。時折後方の席からの雑音が気になったが、後半に行くにしたがって、プーレ氏も曲に完全に入っていき、終盤は引き込まれるような演奏だった。

ラヴェルのピアノトリオは、ハイフェッツ&ルービンシュタイン&ピアティゴルスキーの演奏で、メンデルスゾーンとのアルバムで聴きまくった曲。これも良かった。聴くとしばらく1楽章のテーマが頭から離れなくなる。

プーレ氏の演奏はとにかく音がいい。箱根で聴いた時より音響も良く、その響きの美しい音を堪能した。

終演後、CD購入者対象でサインがもらえるとのアナウンスがあったが、物販カウンターのCDはぜんぶ持っているものだった。「楽譜でもいいですか?」「いいですよ」ということで、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」のプーレ氏による校訂譜を購入。
昔ペータース版を買って弾いてみたが、ぜんぜん歯が立たなかった。弾けるところだけ拾い弾きしていたくらい…。楽器を再開したらチャレンジしたいと思っているので、いつかは役立つ日がくるといいな。

持参した、サン=サーンス「ヴァイオリンとハープのための幻想曲」を収録したCDにもサインをお願いしたところ、「オー、サン=サーンス!」とすこし喜んでいた。なかなかこのCD持ってくる人はいないだろう。

画像

帰りの電車で、ようやくマーティン「氷と炎の歌5 竜との舞踊」3巻を読了。
ジョンだけはいろいろ困らされることはあっても、安全だとは思ってたんだがなぁ。
でもよく考えるとあれだけの量を読んだのに、あまり話が進んでない気がする。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CLOSE