ここ2週にわたり、休日やお盆休みは、暑さに負けて自転車はお休み。
かわりにどこかへ行くということもなく、家に引きこもっていた。
これを機にDVDレコーダーに一年分くらい溜まっていた、録りっぱなしの映画を、せっせと消化して過ごす。
NHK-BSの「全駅停車!銀河鉄道999」も完走。
オープニングが始まり、汽車視点の画面が、左に大きく向きを変え、スピードを上げていくところからもう心を持ってかれてしまう。ああ、至福の時間。
メーテル役の池田さんと鉄郎役の野沢さんのインタビューも良かった。
<8/14~8/21に観た映画メモ(BSなどの録画)>
「わが谷は緑なりき」ジョン・フォード
高校の頃に観てめちゃくちゃ好きだった作品。18年振りに観たが今回も同じくらい感動した。シンプルで力強い衒いの無さ。こういう作品はもう撮れないだろう。失われたよき時代の賛歌ではあるものの、ノスタルジーにとどまっていないのがいい。大好き。
「8 1/2」フェデリコ・フェリーニ
うまいし、綺麗だし、面白いが、ちょっと物足りないかも。最後の方にメガネの老人が、主人公に長広舌をふるう台詞がよかった。「お前らの作るものはみんなクズだ」みたいなやつ(テキトーな記憶)。
「アカルイミライ」黒沢 清
「トウキョウ・ソナタ」とテーマが重なる作品。陰鬱な現実を容赦なく突きつけて(息抜きのユーモアがたまに入るとはいえ)、気が重くなってくる。彼の既作は8割方観ているけど一番好きなのは「回路」。
「紳士は金髪がお好き」ハワード・ホークス
肌色海パンの筋肉ムキムキ男性集団が出てくるモブダンスシーンが素晴らしかった。でもモンローは白黒じゃないと。
「浮草」小津安二郎
小津(というか邦画全般だな)は勉強不足で、「東京物語」しか観ていない。ただの浪花節のようだが、すごい冷酷な、醒めたものの見方をする人という印象。人間の愚かさや醜さを痛烈に抉り出しておきながら、最後にあくまでサービスの人情話でほろりとさせるような。小津映画は怖い。
「俺たちに明日は無い」アーサー・ペン
恥ずかしながらいまごろ初めて観たが、すごい良かった。破滅へ向かって疾走していく清々しさが眩しい。フェイ・ダナウェイ演ずるボニーは衣装もあいまって魅力的。
「イヴの総て」ジョセフ・L・マンキーウィッツ
こういうキャラクター、ストーリーは既に引用されまくってるので、さすがに新鮮さが無かった。
「熱いトタン屋根の上の猫」リチャード・ブルックス
ポール・ニューマンはかなり好きな俳優だが、これまで観てきた彼の出演作で、もっともセクシー度が高く感じた。あとは父親役がお世話になってる自転車屋の店長に顔が似てた。
「甘い生活」フェデリコ・フェリーニ
高校の頃に観て、当時はそれほどしっくりこなかったが、今観ると実に良く分かってイヤになるくらい。フェリーニではこれが一番好きな作品になってしまった。バッハが鳴り響いて主人公が打ちのめされるシーンとかいいなぁ。少女が可愛い。
「星空の用心棒」スタン・バンス
何の予備知識も無しに観たらすごい面白かった。主人公の飄々としたキャラクターがいい。床屋のシーンとかかっこよすぎ。ツンデレの医者の娘とか、やけに荘重な音楽とか、気に入ったところがたくさん。
<映画館で観たもの>(もう二週間近く前になるが)
「宇宙ショーへようこそ!」舛成孝二
「ゾンビランド」ルーベン・フライシャー
2本とも素晴らしい出来。大当たりだった。
「宇宙ショーへようこそ!」は池袋の都内最終上映で観た。
小道具や設定に理屈をちゃんと練りこんでいる感があり、ジュヴナイルSFとして良作。
ヒーローに憧れる元気一杯の少女・夏紀や、異星人少女のインクをはじめ、キャラクターが魅力的にしっかりと描きこまれていて、声の演技もいい。
「アリエッティ」観るならこっちの方が断然おすすめ。しかし既に都内上映館がないのが残念。
「ゾンビランド」は、一般向けホラーコメディとして完璧な出来。誰にでも自信を持って薦められる。
作品の出来そのもの&一般性なら、名作「ショーン・オブ・ザ・デッド」を上回るかも。これを観にいって「つまらない」という人はほぼ皆無ではないだろうか。
監督や主要登場人物役が「実はゾンビ映画をほとんど観ていない」と発言しており、このジャンルの愛好家としては反発を感じなくもないが、それを差し引いても「好きな」ゾンビ映画には十分に入る。
(ロメロの「ゾンビ」やフルチの「ビヨンド」のような、「愛する」ゾンビ映画は別格)

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